建設に命をかける前田裕幸の生き様
建物を作り上げる建設会社では、腕が良い職人を抱えることが必須です。
設計図の通りに構築していくためには、高い精度で加工と組み立てができる作業員を必要な分だけ用意しなければいけません。
電気工事のように有資格者のみが行える危険を伴う専門作業が多いので、人手不足だからといって1人の作業者に色々な分野を兼任させる現場はあまり見られないのが現状です。
法律によって様々な規制があり、その道一筋で自分の専門を存分に活かせます。
他の業界と比べても実力主義で、周囲から信頼されるほどの実力になったら独立するケースが珍しくありません。
小規模の会社でも現場の一角を担当できるだけの実力があれば、家族を養いながら生活していける程度の稼ぎにはなります。
独立の時に自分の後輩を引き抜いて、一緒に仕事をする光景は日常茶飯事です。
会社の入れ替わりは実際に現場で働くところでは激しく、前田裕幸のような経営者が高齢になったが有望な後継者がいなくて開店休業になるケースも見られます。
手に職をつけるという言葉をそのまま体現している建設業界は、学歴を問わずに成功できる場でもあります。
特定の分野で一人前の職人になれば、現場では普通の作業者とは区別されて扱われるのです。
職人を1日雇った場合の人件費は、無資格で資材運びや職人の補助が主である作業者に比べて明らかに高給になっています。
逆に言えば、資格と実力を兼ね備えたプロだけが、やりがいを持てる仕事に従事できる世界です。
建設会社の門戸は広いと前田裕幸はいう
建設会社の門戸は広く、若くてやる気があれば雇ってもらえます。
最初は雑用だけですが、自分がやりたいことをアピールしながら働いていけば職人の見習いとして扱ってもらえるのです。
周囲から認められるまでには長い時間がかかるものの、成功した場合の高待遇を考えたら頑張るだけの価値があります。
現場ではミスをすると命に関わるので厳しい指導が行われており、適性としては何を言われてもくじけない根性があることが求められます。
具体的に立体的な建物を建設していくので、建設業界の帳簿は他の業界とは違う独自のものです。
扱う資材の量が多い上に多岐にわたっているため、経理の経験者でも建設会社では勉強し直す必要があります。
資材の調達にしても独特で、高品質で安価なものを求めて様々な方面と交渉するのが普通です。
現場で作業をすることで利益を出すという考え方ゆえ、事務作業については最低限の人員で運営している会社が今でもよく見られます。
特に、家族経営に近い小規模の会社では、トップである社長が現場上がりだと適当に書類を片付けている確率が高いです。
現在では個人でも気軽に参加できる確定申告のセミナーや個人事業主向けの勉強会が色々あるので、賢い社長は自ら勉強して節税に励んでいます。
建設業界における日雇い労働者について
日本の日雇い労働者は、元々は建設会社が当日に必要な人数を調達する構図でした。
派遣会社の登場によって建設の現場だけとは限らなくなりましたが、現在でも地域によっては路上に停車したトラック等に日雇い労働者を集めています。
建設業界は熟練の職人であっても日給制に近く、原則的に現場に出て働いた分だけ給料をもらえます。
住所不定でも日雇い労働者で働ける可能性があるのは、早朝から夜まで働いて日給をもらうという分かりやすい仕組みのおかげです。
ただし、無資格であると単純作業しかできないので、重量物を抱えて高所まで上るといった内容になります。
学生のアルバイトとしては通常の雇用ですが、未経験者は同じく力仕事を行います。
現場の安全意識はかなり高く、もしも事故が発生したら建設業界を指導する立場の官公庁の担当者などが立ち入り検査を実施するので慎重に進められているのです。
建設会社への就職活動について
建設会社への就職活動では、自分が希望する分野の仕事ができるのかどうかが大切になります。
上の立場である会社ほど良い待遇になるものの、内部での出世競争が激しいなどの問題点もあるので長期的に働けることが重要です。
設計士などの高度な専門知識を使う専門家になれば、仕事をもらえる見込みができてからの独立開業や転職もできます。
末端にいる零細企業であっても、現場で経験を積んで職人を目指すのであれば必要十分です。
自分の生涯の仕事としてふさわしい分野を見極めて、さっそく具体的に検討してみましょう。
普通は下の立場の会社に入った時点で、上の会社に比べて待遇が悪くなります。
しかし、建設会社では職人を冷遇するとすぐに逃げられるため、作業における手抜きを防止する対策も兼ねてどこでもほぼ同じ待遇を用意しているのです。
雇用されるポジションではベテランの職人でも上限がありますが、独立して別の会社として受注することで直接もらえるのでより稼げます。
いずれかの職人の見習いになった時点で、習熟度に合わせてその仕事だけに専念できる環境を用意してもらえます。
建設ではどの工程も手を抜けないため、1つの専門分野を極めた職人に他の作業をさせることはありません。