ビジネスバッグの種類について

ビジネスバッグには様々な種類があります。
まずブリーフケースでしょう。
ビジネスパーソンが最も多く利用しているビジネスバッグで、書類を収納することを目的とします。
使われている素材にはナイロンや皮革があります。
かつてのブリーフケースは、書類だけを入れていたので薄くて手提げかばんに近い外観でした。
しかし最近では利便性と機能性が向上されており、肩から提げられるベルト付きも販売されています。
重さを軽くするためにナイロン製が増えています。

次にトートバッグですね。
女性の使用するビジネスバッグの代表的なもので、手や肩に提げることでおしゃれな雰囲気を演出できます。
女性人気の高さから柔らかい印象を持たせるデザインが多いです。
トートバッグは四角い形のバッグで、持ち手が2本あるものを指します。
バッグの開け口が大きいのが特徴でしょう。
皮革やナイロンなど素材は様々ですが、最も主流なのはキャンバスタイプです。
内部は仕切りのないものが多いので、大きなものを簡単に入れることができます。
反対に細かいものを整理して収納するのには向いていません。

そしてスーツケースです。
旅行によく用いますが、中型から大型のバッグを指します。
スーツや洋服などを入れるのに便利で、蝶番で開けます。
ABS樹脂やポリカーボネートを使った製品が多く、特にポリカーボネートで作られたものは値段が高額です。
小さなスーツケースではナイロンを用いることがあるでしょう。
最近では底部に小さな車輪を付けており伸び縮みする持ち手部分を利用して、主に平坦な道では転がすように運びます。
スーツケースは旅行で使う多くの荷物が入っていますが、階段などの段差を除けば持ち運びが簡単です。
ビジネスでは国内外での出張に使いますよね。

アメリカでドクターズバッグと呼ばれるのが、ダレスバッグでしょう。
アメリカではカルテや診療器具などを収納するものとして、多くの医師が使っています。
ブリーフケースの中でもマチ幅が広いです。
硬くて厚みのある牛革が主な素材ですが、最近では軽量のナイロン製に人気をとられています。
しかし高級感が漂うデザインが好評で、ビジネスパーソンが憧れるビジネスバッグでもあるでしょう。

そして客室乗務員が使ったのが始まりとされるのが、トロリーバッグです。
キャスターが付いており、スーツケースとあまり違いはありません。
しかしトロリーバッグはナイロン製が主流で、旅行以外でも使える小型のバッグという位置づけです。

目的別に数種類持っておきたい

ビジネスバッグは、自分の使い勝手が良いものが一つあればいいという人が多いのですが、できれば目的別に使い分けることを意識して数種類は用意しておきたいものです。
色で言えば、黒か茶系統が圧倒的に多いのですが、色についてもできれば、黒か茶の二種類は欲しいものです。
もちろん、これは好みに基づくものですから、何が何でも2種類というわけではありません。
仕事の場面によっては、使い分ける必要もあるからです。

もう一つが大きさですが、最近は大きめのボストンバッグ風のショルダータイプを使う人を多く見かけます。
それ一つではビジネスバッグとしては不十分と言わざるを得ません。
もちろん、大きめであれば、何でも収納でき、場合によれば一泊の出張にも使えるという便利さがあるかことは確かです。
でも、お客様のオフィスを訪問し、特に商談を進めるときには適切とは言えません。
そのバッグにそのお客様のための資料が一杯入っているというのであればともかく、何もかも一緒に詰め込まれたバッグから、自分の会社のための資料が取り出されたとあっては興ざめもいいところです。
効果的なプレゼンテーションや商談の場合は、バッグ一つにしても大きな意味があります。
特に、マイナスイメージに結びつくものは、どんな小物でも厳禁です。

もちろん、出張用のビジネスバッグは、着替えや化粧品なども収納できないと困りますから、できれば二つの開け口があるタイプのものがおすすめです。
このときも、できればボストンバッグタイプは避け、ビジネスらしい形にはこだわる必要があります。
普段のときはどうかというと、通勤用はもちろん自分の好み優先でいいのですが、そのまま客先へ出かけることもあるので、ここを意識して好みとマッティングさせる必要があります。
女性から、センスがいいわねなんて褒められると、とてもいい気分になりますが、そういうバッグがビジネスに向いているとも限りません。

結論的には、ビジネスバッグはビジネスで使うものであること、それにはお客様を訪問するときの武器であることも意識しましょう。
使いやすさや便利性を求めるのは大事なことですが、それ以上に見ている人たち、特にお客様や上司、に与える印象を考えておく必要があるということなのです。
こうなると、いくらお金をかけようと、一つのもので済ますわけにはいきません。
目的や、場所や、機会に応じて使い分けることが大事です。
だから、ビジネスバッグは数種類を用意しておく必要があるのです。